あまりにも寂しい釣行報告のためお暇なかたは昨年我が家の息子と二人で行ったときの釣行記でもどうぞ!

(昨年の週間釣りサンデーに掲載されました)
  写真はうちの息子です



「恐るべし樫野梅雨グレとわが息子」



それは5月26日の事 最近バス釣りに凝っている息子の弘之(現在中1)から「お父さん,明日バス釣り連れて行ってや〜!」とのお願い。でもせっかくの休みだったのでゆっくりしたい私は,冗談で「樫野でグレつりならいってもいいけど〜」と酔った勢いもあって言ってしまったのが今回の悪夢の始まりでした。
すかさず「いきたーい!」と息子。嫁さんに責められつつ毎月お世話になっている和歌山県樫野の広浦渡船に電話をしたら「子連れでもえ〜よ〜!おいでよ〜!」との事!急きょ少し早い梅雨グレ釣行となりました。

初めての磯釣りに大興奮の弘之君。なかなか寝付けないようでしたが出発時刻がきました。岸和田の自宅を深夜零時に出発し樫野へ直行しました。
樫野港へ着いたのは朝4時を少しすぎていました。さっそく身支度をし,渡船に乗り込みました。
広浦さんに「足場のよい平島か高平瀬どっち食ってる〜?」と聞くと「高平瀬なら木っ葉グレわいとるで〜!」との事。高平瀬に決定しました。
当日の天候は小雨模様で海はべた凪。「果たして木っ葉グレも釣れるんやろか〜?」と私の脳裏によぎりました。
磯に上がると,この広い高平瀬が私たち2人の貸切状態。樫野港方面に釣座を構えさっそくマキエ作り。
息子にオキアミのつけ方など教えますがなかなか身が潰れてできません。そこで私が刺して息子の記念すべき第一投!仕掛けを引きアタリを待っていると、いきなりウキがスパッと視界から消えました。瞬間,必死にリールを巻き大声でなにやら叫びながら,人生初めてのグレ(23cm)をゲットしました。 今までアジやガシラしか釣った事のない息子はグレの引きに大興奮でした。このグレは初グレなのでキープし二投目もいきなり竿をひったくられるアタリでで同寸をゲット。それからは木っ葉グレが入れ食い状態になりました。「なんでこんなに釣れんねん〜!」と興奮しまくりです。
息子が何匹がキープしたので「これで私もやっと釣りができる」と私も仕掛けを作り,木っ葉グレのわいていないサラシの切れ目に遠投しました。するといきなりギュ-ンと竿先までくるアタリが出ました。
途中で息子に竿を握らせ やり取りの仕方を教える私。かなり抵抗して浮いてきたのは30cmオーバーのイサギでした。息子の羨望のまなざしの中,同寸のイサギを追加し,父親の面目を保ったと自己満足に浸っておりました。

しかし,そのうち潮もとまり、海一面エサ取りだらけになってしまいました。何回打ち返してもアタリがなくサシエも入れると同時になくなる始末。
息子のエサ付けがかなりじゃまくさくなってきたので「この方がエサ取りにサシエ取られへんで〜」とワーム(疑似餌)をつける鬼のような私。
息子は「グレも釣れへんかったらおもろないわ〜」と裏の水たまりでカニ取りをする始末。
しかしグレの神様も我々を見捨ててはいませんでした。10時30分頃から待望の東風が吹き始め海がグレ場らしくなってきました。私は沖の潮目にスルスル仕掛けで投入しました。
30ほど数えるといきなりウキが視界から消え先ほどとは違う引きです。
息子は「僕にやり取りさせて〜」と言いますが、私は「手前にシモリがあるし大きいからあかん!」と一人でやり取りを楽しみました。無事タモに収まったのはぽってりとよく肥えた35cmのグレでした。
これで息子はが然やる気を出し「僕が一人でエサつけて投げるから邪魔せんとってや〜」といいます。私が余裕で弁当を食べていると、いきなり息子が海のほうへ引き込まれるようにしているではありませんか!
「きたあ〜!でかい!」とはしゃぐ息子」「まあ30cmくらいかな?」と思って見守っていると竿も伸されて体全体で耐えています。「手伝ってやる!」と竿を起してやると「邪魔せんとって!自分でとるんや!」といいます。しかし完全に魚の力に負け竿は海に向かって一直線!おまけに息子は狂ったようにリールを巻いています。磯際のシモリもお構いなしにリールを巻きます。私は心の中で「まあ,魚をばらすのも勉強や」と見守っていると,やっとの事でウキが見えてきました。でも息子の右手の回転はとどまる事がありません。それも竿を立てずに。
私はたまらずに「竿折れるやんけー!糸ださんかー!」と息子の竿をひったくって糸を出しました。
竿の角度を調節し海面を見ると「でか〜い!すげ〜!」と私。
息子は「俺のんや。返せ!」と竿を奪い取ります。私はタモを持ってひたすらばれない事祈りおろおろ。やっと海面に横たわったグレをすかさずすくい取ると同時に,息子は狂ったような雄叫び上げました。思わずがっちり握手。「うおおお〜!やった〜!お父さんに勝ったあ〜!」唖然とする私。
手尺で検寸するとゆうに40cmは超えています。おまけにすぐに「またきた〜!」と今度は余裕で浮かせたグレも37cmありました。・・・・

ビック1,ビック2とも息子にもっていかれた私は信じられませんでした「どうしてあんなやり取りで40cmのグレがとれるんや?初めての磯釣りのしかも10歳の子供に負けるなんて。今までの私の磯釣り歴はなんやったんや・・・」と「でもあいつはいつも釣りのテレビゲームで修行積んでるからな〜」と妙になっとくしました。
迎えの船中で広浦さんにほかの磯の釣果を聞くと「表磯は丸ボースや!。藤本さんとこだけや。弘之君は竿頭や〜」おまけに「お父さんよりうまいで〜!一人前や!」との一言も。
他の人からも息子に祝福の言葉をかけていただき,息子は鼻高々!

帰りの車中「お父さん,グレ釣りって簡単やん!お父さんは何でいつも釣ってけーへんのん?」と冷ややかな息子。「それは生き物は大切にせーなあかんねん」とわけのわからん言い訳をする私。

釣果は木っ葉グレ十数尾と25〜41cmが6尾,30オーバーのイサギが2尾でした。

すっかり磯釣りの魅力に取り付かれた10歳児。これからの釣行が恐ろしいです。今となっては後の祭りですが・・・
しかし磯の上のゴミ、気付けてください,子供も見てますよ釣り人のマナー!2人で集めたゴミは3袋分ありました。
「子供に残してあげましょ,楽しい釣り場」